ガラクタの山

物で溢れるこの街で君は何も見つけられないまま迷ってる
大事な物が埋もれて隠れて気付かれない
大量生産物で済ませて自分自身を誤魔化した
何も見つけられないまま死ぬのかな
探したつもりでもそれは大切な物？

ゴミの山に囲まれてる沢山の人は満足してる
それって本当に必要な物なの？
大量生産品が君の大事な物？
そのうち埃をかぶって忘れられていつか忘れてしまう
ガラクタ扱いをして捨ててしまうのがオチなんでしょ

キラキラ光る僕の宝物
誰かに汚いって言われても僕は欲しい
形じゃないんだ色でもない
見てくれは悪くても僕の宝物
汚れてるなら涙で洗い流そう

泥まみれになって見つけたよ君と一緒に見つけたよ
物が溢れるこの世界でキラキラ輝く僕らもの
大事なんだ

いつしか空も見なくなったつまらない大人たち
いつしか自分だけしか目に入らなくなった子供達

カラフルなメッキを施された灰色の物の山
人々も同じ色に染まってきた
だけど僕らは違う　見つけたから
キラキラに輝く僕らの宝物
大事な宝物

無題

あなたが私を見つけてくれるその日まで
私は夢の中に溺れ
期待と不安を含んだ空気を吸いながら待ち続ける

砂漠の詩

砂漠の中で見つけた一滴の涙
砂と嵐に囲まれ泣いていた

青空と死に掛けの太陽は僕を見放した
白い月と黒い空が僕に憂いを突きつける
もう朝は来ないでいい　誰も来ないんだから

海はないのに溺れる気分だ
枯れた喉の痛みが淋しさを増し続ける
潤んだ瞳と澄んだ君が現れ満たした

零れる涙は輝く
朝が月を追い返した

この手はいつまでも離さないよ
ふらつく足が頼りないんだ
影と体が離れないね　当たり前だけど
夢心地で揺れながら歌うよ
君が傍に居てくれるから

真夜中のバースディ

切ない夜に月に見守られて夜を走った
輝く街頭は私の足跡を照らす
星の光はあの人までの路を照らす
銀の月に乗って会いに行きたい
だけどここは夢の中じゃない

静かに沈んでいく真夜中までの時間
煌く水鏡は月の向きと私を惑わせる
時計の針は両足と心を焦らせる
針も私たちもまだ揃わない
鐘を鳴らさないで

続く長い螺旋階段は私を酔わせる
いつまで続くのもう月も満ち足りてるわ
弾ける様に駆け上って真夜中の鐘を響かせて

緩やかな炎が二人を暖かに照らしてる
真夜中の小さなバースディ

無題

首を絞められ意識は朦朧
夢の中へ安らかに飛び込め
風船　虹　シャボン玉　空を駆け巡る星々
夢幻の中へ銃を持って飛び込め
夢は自由　ならぶち壊させて

壊れて崩れてまた再生
子供は泣かずに笑い続ける
流れた血は青い海
呑み込まれる体　煌く泡　泳ぐ心臓
夢は自由　だけど上手くいかない

固いビルに囲まれた世界じゃ無表情
全て作り物　夢よりたちが悪いね
濁った空　黒い影　滲んだ傷の痛み
「誰か助けて」誰一人叫ばない
皆理想の海の様な夢に溺れ死んだ

紫苑の空　青い星　銀の月
色鮮やかだけでも堪能させて
何も壊せないなら夢だけでも味わいたい
世界を砕けないなら　目の前の玩具だけでもいい
今は我慢　自分を試してからでも遅くないもの

次は夢幻の空を引き裂いて青い空を飛んでみるわ