無題

歪んだ影に囲まれながらも
君はいつも僕を待ってくれる
呆れず隣を空けて待ってくれる
その笑顔は何度歪めさせただろう
だけど君はいつも笑う　僕を待って

いつまでも繰り返す謝罪の音
君はいつでも待ってくれる
何度も何度でも　目の色を変えても
優しいその冷たい手は僕を撫でる
御免ね　僕は最低だ　有難う

まだ遠くまで低く咆哮するよ　
君が何処にいても聞こえるくらい
青い４本の腕が消え去って影を退くまでは
解ってる　そろそろ止めたいよ
だけど君を完璧に取り戻すまでは

この喉が潰れて息すらも出来なくなるくらい君を求めて叫ぶ

無題

鳴り止まない何処までも響く音
地の底から響く暗い音は
何処までも波紋となって遠く延びていく
殻に閉じ篭もって叫びを聴く
掠れた醜い音は鳴り止まない

こめかみに指を当てて空想射殺
もう何度痛みは止んだ？
何も変わらず繰り返す夢に苦悩
もう何度指を弾き鳴らした
音はしないそれは真似事

仄暗い部屋から叫んで貴方へ伝える
思いはとっくに届いてる
だけど僕はいつまでも低く叫ぶ
何度も殻に篭るさ痛みは止まない
もう歪んだ影を消し去らないと止まらない

無題

翼を引き裂かれても歩いて前へ進める
足を千切られても這って前へ進める
腕を捥がれても転がるように前へ進める
笑えるか？だけど無様じゃない　
進めないよりかはマシなんだ

彼の人

それは笑い
それは悲しみ
それは喜び
それは可愛らしく
それは毒をもち
それは透明で
それは深く　
それは広く
それは脆く
それは儚く
それは暗く
それは白く
それは黒く
それは淋しがり
それは臆病で
それは拒み
それは愚かで
それは求愛し
それは置いていかれ
それは忘れ去られ
それは夢を見
そして死に繋がる。

無題

水面に触れて弾けて広がる記憶
暗い　暗く　輝く涙は誰の為
歪む顔と水面　映ったのは誰の顔
溢れ出した　閉じ込めてた思い
いつまでも夢の中じゃ生きられない