無題

夢を見たくて深く潜り沈む
朝が僕を引き剥がす
千切れるように離れる僕
崩れた泡の城
弾けて雫しか残さない

もう何も覚えてないよ
お早う　然様なら
今日も昨日の繰り返し
忘れて　初めまして
夢で理想郷は望めない

無題

深く爪を立てて　砂を握り締め
固く握った拳は震え立ち尽くす
影は伸びて孤独を増大

揺れる無人のブランコ
影は一つ　星は無し
僕は黒い月　太陽には逢えない

無題

うたた寝して
甘い夢を見て
飽きずに貴方に触れている
いつでも笑っている
少しだけ本音を呟いてみる

強く抱きしめて
甘やかされてる
だけどやめられない
春みたいな夢
外でも蘇れ

温もりに抱かれ
少しだけ吹かれて
お花みたいね
咲かせて　揺れて
笑ってみて

無題

輝かしいものも今や色あせて逃避
花は枯れ　太陽も力を失う
赤い血も黒ずんで　肌にこびり付く
散らかった言葉は溢れかえる
不協和音を奏でて　私は揺れる

渇望しても声は空回り
虚しくて泣いても晴れはしない
細かい傷が増えて　血が滲む
高鳴る心臓　それはカウントダウン
静まる脳内　それは死亡宣告直前

喧騒がかき乱して　変化を激震
文を綴る時間は迫り　私は帰る
後悔するには遅すぎた現実
もう還らない　変化は最高潮
泣いて笑った事　崩れ始める

叫んでみて　何も変わらないよ　誰も聞いてない　もう終わらせよう

逆恨み

蔑んだ瞳で見上げなさい
小鳥のさえずり程度にしか思えないわ
私の喉を締め上げてみて
その手は最早貴方ではない
早々に肺を毒で満たしてあげる

最高のオペラを聞かせて　その金切り声で

四肢を切り裂いて
涙した過去も歓喜させてあげる
片の目玉をくりぬかせて
残った残りの目の前で潰してあげる
哂って　とっても楽しいわ

生に渇望して私に謝りなさい　骨にまで響かせて

黒ずんだ血液を顎から滴らせて
もっと私を悦ばせて醜い貴方はお似合いね
耳を引っ張って愚行を語ってあげる
涙を流したら肋骨を掲げてブチ折ってあげる
泣いて哂って足蹴にして止めてあげない
早々に毒を体中に巡らせて上げる

死に渇望して私に謝りなさい　病みきった心に轟かせて